通信制大学の考察
通信制大学は、働きながら学位取得を目指す社会人や、時間・場所の制約を抱える多様な学習者にとって、有効な高等教育の選択肢である。しかしその一方で、大学ごとに設置目的や教育設計、対応資格、学問領域の幅に大きな違いがあるため、「とりあえず有名だ…
同一の大学名を冠する通信制課程と通学課程は、制度上いずれも学士号を授与する正規の高等教育機関である。たとえば、早稲田大学や慶應義塾大学、MARCHなどに設置された通信課程も、卒業すれば「○○大学卒」としての学歴が得られる。にもかかわらず、両者は「…
通信制大学に進学を検討する際、「通信制は学歴にならないからやめた方がいいのではないか」と不安を抱く人は多い。この問いに対しては、制度上の学位認定と社会的評価の区別を前提に、慎重に検討する必要がある。 まず制度上の事実として、通信制大学は高等…
高卒で社会に出た者にとって、学歴コンプレックスは根深い問題である。その克服手段として、働きながら通信制大学に通う選択肢を取る人は少なくない。とりわけ、有名大学の通信課程を四年で卒業することは、努力の証として高く評価されることもある。しかし…
有名私立大学の通信課程を四年で卒業したと聞くと、「すごい」「努力家だ」と称賛される場面がある。しかし、実際に四年で卒業してみて思うのは、それほどすごいことではなかったという現実である。 通信制大学はカリキュラム自体はあくまで自学自習が前提で…
有名大学が設置する通信制課程について、「看板が同じなのだから、通学課程と同じレベルの教育が受けられるのでは」と考える人が一定数いる。しかし、この認識は現実を正確に捉えているとは言いがたい。結論から言えば、同じ大学の名前を冠していても、通信…
通信制大学を卒業したとされる人物が、「某通信制大学の卒業率はわずか3%」などとネットやYouTubeで語る場面を見かけることがある。このような馬鹿げた主張の多くは統計上の前提を無視した、恣意的で誤解を招く内容である。 特に問題なのは、通信制大学の「…
近年、早慶やMARCHに設置されている有名通信制大学に注目が集まっている。働きながら学べる利便性や高い知名度がその理由だ。しかし、ごく稀に「通学課程と同じ大学なのだから、就職活動では学歴フィルターを通過できる」という主張を見かける。結論から言え…
通信制大学と通学課程が同じ大学に属している場合でも、その教育の中身や制度的な役割は根本的に異なる。にもかかわらず、学位記やディプロマが同じ大学名で発行されることをもって、「同じレベルの内容を学んだ」と解釈する人が、ごく稀にだが存在する。し…
通信制大学の知名度が高まり、社会人の学び直しや大卒資格の取得手段として注目を集めている。一方で、いわゆる「Fラン大学」と呼ばれる偏差値の低い地方私立大学に進学する若者も依然として多い。この両者を比較したとき、果たしてどちらに軍配が上がるのか…
通信制大学を卒業した場合、制度上は間違いなく「大卒」として扱われる。学士号も授与され、履歴書や職務経歴書にも正当に「大学卒業」と記載できる。これは、文部科学省の定める大学教育の体系に通信制課程が含まれているためであり、法的には通学課程の卒…
私は20代半ばで某伝統校の有名通信制大学に入学し、4年間で卒業した。高校時代は学業に対する関心も意欲も乏しく、偏差値38の高校を卒業後、そのまま就職の道を選んだ。大学進学は、自分には無縁のものだと長らく思い込んでいたが、社会人として働くなかで次…